Hump Backから見るガールズバンド
Hump Back - 「拝啓、少年よ」Music Video
Hump Back、良いですね。
正統派ロックバンドとして今年ますます売れるでしょう。
「拝啓、少年よ」は代表曲の一つとなり、大きめのタイアップも来そうです。
チャットモンチー亡き今、ガールズバンド群雄割拠の時代が来ています。
SHISHAMOの勢いが怪しく、SCANDALやSILENT SIRENとはジャンルが違います。
リーガルリリーやyonige、ねごと、赤い公園が勢いという点では競合でしょうか。
リーガルリリーの「リッケンバッカー」の爆発や、赤い公園のボーカル脱退&新ボーカルに関しては機会があれば別記事で。
どうしても現代においてガールズバンドは、チャットモンチーか椎名林檎の影響を受けている、と思われがちです。
実際少なからず影響はあるでしょう。(CHAIは突然変異なので別。)
女性にしか歌えない歌、女性にしか作れない歌は存在すると思いますが、
「ガールズバンドが好きな人が支持するガールズバンド」
という立ち位置になりがちなのが難点です。
そんな中Hump Backが生み出せる違いは
「ガールズバンドという枠組みに収まらない格好良さ」ではないでしょうか。
恋愛の歌が少ない、とかそう言った話ではありません。
彼女たちの作る歌は骨太で、一節聞いただけで「あぁ、売れる声だ」と思える響き。
そして歌詞のそこかしこに少年性が入っています。
もちろんチャットモンチーなど、先を走って来たガールズバンドへの憧れはあるでしょう。
唯一のオリジナルメンバー林萌々子も、一番影響を受けたのはチャットモンチーと発言しています。
でもHump Backを聞いて思い浮かべるのは、どちらかというとフラワーカンパニーズです。
あぁ、きっと20年後も、幼馴染の構成じゃないけど、
メンバーが変わっても、林萌々子は歌い続けるんだろうな。
きっと20年後も、ライブハウスを賑やかし続けるんだろうな。
そんな風につい期待してしまうところが、彼女たちにはあります。
「ガールズバンドは解散しがち」「ガールズバンドはメンバー脱退しがち」
これはそこまで間違いとは言えないイメージです。
でもきっと、林萌々子はメンバーが変わっても、独りになっても歌い続ける。
Hump Backの音楽は死なない。
そんな未来を感じさせてくれるバンドだと思います。
今年度中の更なるブレイクを期待します。